点訳活動を続け厚労大臣表彰 松川三千代さん

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 長年、 視覚障害者のために点訳のボランティア活動を続け、 このほどボランティア功労者として厚生労働大臣表彰を受けた。 昨年1月には、 県から、 ひょうご県民ボランタリー活動賞を贈られている。

 「今年で結成20年になる 『丹波点訳グループ』 で活動しています。 点訳は、 校正などの作業があり、 一人で完成するものではありません。 表彰は、 グループみんなでいただいたもの、 と思っています」
 「20数年前、 柏原町で開かれた教室に参加したのが、 点訳を始めたきっかけです。 それまでもボランティア活動をしていましたが、 夫が勤めていたので、 なるべく家の中でできるものを、 という思いでした。 その教室で点訳を学んだ人たちと、 グループをつくり、 今まで活動を続けてきました」
 「依頼を受けて、 いろいろな本を点訳しました。 盲学校の入試問題、 そのための参考書、 電化製品のマニュアルなど。 最近は、 流行作家の小説やエッセーなどを自主点訳し、 施設に贈ったりしています。 たまに、 『目の不自由な孫が、 本を読み聞かせてくれた』 『点訳した参考書で勉強し、 学校に受かった』 という話しが聞こえてきます。 訳したものを読んでいてくれる人がいること、 それが少しでもお役に立てていること、 本当にうれしいし、 やりがいを感じます」
 「点訳は、 新しい本や情報をどんどん訳していかないといけません。 そういう意味では、 頭の柔らかい若い人たちの参加が必要かな、 と思います。 学校などで、 子どものころに触れることで、 将来に生きてくるのではないでしょうか」
 「昔の点訳は点字盤を使い、 一つ一つ点を打っていましたが、 今は点訳用のワープロができたのでだいぶ作業が楽になっています。 もう若くはないので、 バリバリとはできませんが、 持っている力で精一杯がんばりたいと思います」

 発足時は約30人で活動していた丹波点訳グループも、 現在のメンバーは6人。 社会的弱者を支えるボランティアは、 後継者不足に直面している。 20年にわたる活動で培われたノウハウを絶やさないため、 新しい世代の参画が求められている。 春日町東中。70歳。 (P)

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