芸能マネージャー 三田 篤子 (みた あつこ) さん

2004.05.02
たんばのひと

味のある脇役を育成
芸能マネージャー 三田 篤子 (みた あつこ) さん (川崎市在住)
 
ジェノム・ハートマネジメント部統括。 本名前川篤美。 1961年 (昭和36年) 西宮市生まれ。 県立西宮高校、 関西外大スペイン語学科卒。 父は篠山市犬飼、 母は古市出身。
 
 テレビ俳優や舞台での人脈をいかし、 芸能マネージャーとして東京で役者を養成する。
 大学時代に、 つかこうへい作の演劇 「熱海殺人事件」 を見たのが芸能界に進むきっかけになった。 「一番前で見ていましたので、 役者の息づかいを肌で感じました。 小さいころから憧れてはいましたが、 漠然とした役者志望の私の背中を押されるような衝撃でした」
 大学のかたわら二年間、 役者を育成する養成所に通い、 「役者志願」 というその名もズバリの卒業公演で舞台に初デビュー。 大学卒業と同時に、 NHKのオーディションに合格。 「ビジネスウイークリー」 という番組で、 長谷川慶太郎さんら有名なエコノミストのアシスタントを約三年つとめた。
 最近では、 朝の連続テレビ小説 「オードリ」 のもみじねえさん役で、 主役をいじめる役柄をこなした。 民放では、 長期間続いた 「部長刑事」 に続く 「アーバンポリス」 で草間刑事役を演じた。
  「色々な番組に出演できて運が良かったと思います。 思い出の俳優は亡くなった松田優作さん。 オーラのようなものを感じました。 オードリで共演した藤山直美さんには 『芝居のうまい下手ではなく、 人間性の出る演技をしてほしい』 と言われたことが心に残ります」 と話し、 「味のある脇役を育てたい」 と意気込む。 17歳から21歳までのタレント志望の意欲のある女性を求めている。
  「今のトレンディードラマには、 訴えるものが見当たりません。 メッセージ性のある番組が登場してほしいですね。 若い人には、 昔の白黒テレビや映画のビデオを見るようにすすめています。 間 (ま) のなかに、 メッセージがひそんでいます」
  「父も母も篠山生まれなので、 小さいころから度々来ました。 牛のえさやりや虫取りが思い出。 俳優として、 人間としても大事な感性が養われたのもそのおかげ」 と感謝している。    

(臼井 学)

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