高校総体テニスダブルスで県V 村上 雅和 (むらかみ まさかず) 君

2004.06.03
たんばのひと

 5月30日に明石公園テニスコートで行われた県高校総体ソフトテニス・男子ダブルスの部で、 強豪ペアを打ち破って見事優勝を果たした。 神戸市の御影工業高校3年生で、 山南町谷川の自宅から毎日2時間かけて通学している。 4、 5日に行われる団体戦でも上位を狙うと意気込みを見せている。


  「まずはインターハイ出場が目標だったので、 3回戦がヤマでした。 ベスト8に残り、 インターハイが決まってからは気持ちがすっきりし、 のびのびプレーできました。 分からないうちに勝ち進んだので、 優勝は 『まさか』 と自分たちでも驚きました」
  「決勝戦は1、 2ゲームを先取され、 『このまま負けるのか』 と思いましたが、 ペアがショートクロスやロブで敵を翻ろうし、 自分もボレーで攻めて、 準決勝と同じ展開から逆転勝ちすることができました。 『守ってばかりでは後悔する。 ここまで来たら思い切ってやろう』 と思ってプレーしました」
  「御影工業に進学を決めたのは、 山南中の2つ上の先輩に誘われたのがきっかけ。 高校に入ったころは、 中学の部活を引退してから体力が落ちていたし、 高校生の球は威力が違うので、 練習についていけませんでした。 体重が落ちたり、 病気になったりし、 慣れるのに1年ぐらいかかりました」
  「土曜日と日曜日はほぼ一日中、 平日は3時間ほど練習があります。 自宅に帰るのは毎晩9時半ごろになりますが、 御影工業に行って本当に良かった。 毎朝自分よりも早く起きてお弁当を作ってくれている家族に感謝しています」
  「全国大会までにレシーブを強化したい。 上ばっかり見ていたら足元をすくわれると思うので、 インターハイでは一つひとつの試合をきっちりやって勝ち進みたい」


 昨年の総体は、 インター杯出場をかけた試合で逆転負け。 今年は準決勝、 決勝戦とも、 2ゲーム先取された試合をひっくり返し、 去年の悔しさを晴らした。 厳しい練習と遠距離通学を乗り越え、 粘り強さも身についたのだろう。 引き締まった笑顔が光る。

(J)

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