KBS京都アナウンサー 梶原 誠 (かじわら まこと) さん

2004.07.11
たんばのひと

実況中継の幅広げる
KBS京都アナウンサー 梶原 誠 (かじわら まこと) さん (京都市在住)
 
1972年 (昭和47年) 篠山市西岡屋生まれ。 篠山鳳鳴高校、 流通科学大卒。 95年KBS京都入社。 テレビ局アナウンサーグループに所属。
 
 KBS京都のアナウンサーとして、 競馬、 サッカー、 高校野球の実況中継などで多忙。
 「大学3年のとき、 一年先輩がアナウンサーの志望者対象の教室に通っていて、 誘われたのがこの道に入るきっかけ。 『俺もなるから、お前も目指せ』 と言われました」 と話す。 「先輩の一声がなかったら、 人生は変っていたかもしれません。 人との出会いは大切ですね。 難関でしたが、 絶対なるんだという信念があれば道は開ける」
 アナウンサーになって10年目。 「野球中継で先攻チームを後攻チームと取り違え、 競馬中継では、 馬の名前を間違えて放送したこともあります。 ミスを防ぐため、 野球チームの選手名簿を色分けしています。 馬の名前を間違った時は、 もう一度正しい名前を強調してしゃべるようにしています」
 競馬のレースは、 1分半から3分間の勝負。 「お金がかかっていますから、 伝える方も大変ですよ。 1レース終わるとどっと疲れが出ます」。 レース前の事前チェックにも力を入れる。 「滋賀県の栗東トレーニングセンターに足を運び、 調教師から馬の調子、 トレーニングの状況などを取材します。 過去の戦績を分析して、 レースを予想しますが、 当日何が起こるかわからない、 先入観を持ちすぎるのは危険」 と語る。
  「サッカーファンが増え、 ファンの目もこえている。 海外のサッカー中継を見ることにより、 有名選手の名前や得意プレーを吸収して、 実況に生かすなど幅を広げたい」 と意欲。 「中、 高校時代に取材したスポーツ選手がプロや社会人で活躍している姿に接したときが一番うれしい。 人の感激や悔しさを身近に感じられるのが大きな喜び」と言う。
 いよいよ、甲子園のシーズン。 「福知山成美高校には、 期待しています。 篠山市や氷上郡の中学出身選手の名前が出ると、 ふだんアナウンスしない出身中学校を言ってしまいます。 故郷を思い出しますね」

(臼井 学)

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