パラグライダーの世界大会誘致めざす 土田 光一 (つちだ こういち) さん

2006.03.30
たんばのひと

 丹波市青垣町のパラグライダーのフライト基地・岩屋山を拠点に、 4月7日から9日にかけて開かれる 「パラグライディング・プレワールドカップ丹波大会」 の主催者代表。 来年春の本大会誘致を目指す。 世界に丹波を売り出そうと、 意欲を燃やしている。


  「毎年世界の五会場で開かれている、 パラグライディングワールドカップ協会 (PWCA) の公認大会を、 丹波に誘致しようと考えています。 自然が相手のスポーツなので、 他の競技のように、 世界大会であっても、 莫大な整備費用を必要としません。 本大会を誘致すれば、 『パラグライダーの聖地・丹波』 として、 日本だけでなく世界中のパイロットにPRできる。 丹波の知名度アップに貢献したい」
  「フランスから審査員が来丹し、 プレ大会を見て、 本大会の実現可否を判断します。 我々にとっては試験の場。 運営面で不備がないようにしたい。 青垣町、 市島町では長年、 関係者がそれぞれ地道な活動を続けてこられ、 青垣からは、 世界トップクラスの選手が育っている。 この点は、 審査員に好印象を持たれると思います。 さらに、 地域の人と選手がふれあう機会をなるべく設け 『地域とのつながり』 をアピールし、 心からのもてなしで誘致を実現したい」
  「約100機が丹波の空に集まる。 丹波市3カ所、 篠山市2カ所の田んぼを着陸場として確保しています。 空を見上げると、 頭上に機体が見えるかもしれません。 これまでなじみの薄かった人にも、 間近に見てもらい、 スカイスポーツが地元でさらに活性化するきっかけになればと思います」
  「日本人選手が中心のプレ大会と異なり、 本大会は、 ヨーロッパの選手が中心になる。 4月はちょうどサクラの季節。 上昇気流にのって舞い上がるサクラの花びらを見てもらいたいですね」


 パラグライダーの観光飛行を体験し、 「境界なんてない」 という言葉を実感したという。 国籍の違う選手が国境を越えやってくる本大会を、 丹波、 篠山両市の境を越えて成功させたいと強く願っている。 丹波市柏原町柏原。 41歳。

(足立智和)

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