Categories: 記者ノートコラム

「もしも」のために

 十二年前のあの日、私は小学五年生だった。篠山市の自宅で深い眠りについていたとき、突如体を揺さぶられた。その時は「いつもよりかは大きい地震」と思ったが、夕食を食べつつテレビを見て驚いた。ガレキの山、立ち上る黒い煙、神戸の街は跡形もなかった。 阪神淡路大震災から十二年目となる今年、父親が丹波市春日町黒井在住で、東灘区で被災した和田卓士さんにお話を聞くことができた。和田さんは、突然の地震に何が起こったのか最初は分からなかったそうだ。揺れも十秒間ほどだったが、「一、二分揺られていた、と思いました」と話す和田さんからは地震の恐怖が伝わってくる。 その他にも震災直後の様子や災害にあった時の心得などを伺ったが、一番印象に残ったのは地震の最中の話。揺れている間、和田さんは家族の上に四つん這いになって、かばおうとしたそうだ。自身も大変ななか、家族を守ろうという行動に大変感動した。自分も「もしも」の時にはそうありたい。地震に限らず災害の知識を蓄え、「もしも」の時のために冷静に、他人を思いやった行動のできる人間になりたい。      (西澤健太郎)「もしも」

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