中学生、やるな

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 「トライやるウイーク」で5日間、篠山市内の中学生男子が弊社に職場体験にやってきた。大人ばかりの職場に一人で飛び込み、初めての取材までするのだから、大変だっただろう。 1日目、ゆったりめのスケジュールで同行してもらい、2日目、感想を聞くと、「家に帰っても元気だったので、お母さんに『本気でやってないやろ』と怒られました」。社会の厳しさを学ぶはずが、「楽だ」と思われてはいけない。どんどんやってもらうことにした。 取材先で、細かい所までよく見ているのに感心した。狩猟解禁日、イノシシが持ち込まれた猪肉店では、「イノシシの頭に銃弾の跡がありましたね」と、鋭い観察眼だった。 それにしても気が利く。取材中に投げかける質問は的確、写真を撮る時はモデルさんを指示してよりよいポジションに立たせる。運転中は、地図を見てくれ、頼もしいナビゲーターになってくれた。 両親とも忙しいので、兄弟でよく手伝い、玄関はきまでしているとか。「中学生、やるな」と驚きっぱなしだった。社会性はすでに十分。自分の夢を見つけてがんばってほしい。(徳舛 純)

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