丹波市展

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 第1回丹波市展の審査結果が発表になった。丹波市からは春日町古河の中野健夫さんが洋画で大賞に次ぐ優秀賞(3点)に選ばれた。丹波市の出品者は37人で、9人が入選以上と、4人に1人の割合で選に入った。絵画を中心とした丹波市の水準の高さを感じる。 丹波市展は、19回続いた青垣日本画展と17回を数えた春日水彩画展を取りやめて行なわれたわけだが、今年の応募状況を見ると、新しい公募展が生まれたとは言えないように感じる。応募点数も、日本画が93点、洋画が287点なのに対し、今回の市展で新たに設けた「彫刻」部門は、わずかに8点と課題を残した。 応募要綱が発表になった時点で写真の部門がないことに疑問の声が上がったように、平面部門(洋画、日本画)と立体部門(彫刻)だけで続けるのか、書道や写真や工芸などを加え見直すのか。また、全国から優秀な作品を集めようとするのか、丹波市民の作品発表の場に主眼を置いて身近なものにしていくのか。 県内でもないところが珍しいくらいで、ほとんどの市が市展を開いている。後発の丹波市展は何を目指すのか。(足立智和)

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