「素敵な風景」

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 篠山市の村雲小学校児童が取り組んだ「たんば風景学習プログラム」を取材した。地元集落を散策して素敵だと感じる場所を探すことで、地域の風景・自然を大切にする心を育もうというものだ。 灰小屋や井戸跡などについて大人から説明を聞きながら、1時間ほど集落を巡った後、その日見つけたポイントの発表会。どんな内容になるのかと楽しみにしていたが、想像以上に子どもたちの感じた「素敵な風景」は多彩だった。 「柿の葉が風に揺れる音」「大きな石を使った古墳」「日光に照らされた風景」「お寺から見た山」などなど。ある子どもが「小川の流れる音」と発表したときは、その感受性にうならされた。子どもたちは、こちらが考えていた以上に細やかな視線で地域の風景を見つめているようだ。 取材の後、自分のむらの「素敵な場所」を考えてみたところ、山奥の渓流沿いにあるほこら「お不動さん」が頭に浮かんだ。何年も行ってないが、カニ取りをして遊んだことや、木々の間からさす日光の雰囲気を思い出した。やはり、子どもの頃の方が自然に目を向けているのだろうか。皆さんの「素敵な風景」はどこですか?(古西広祐)

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