「恐竜を生かしたまちづくり」考える

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 丹波市と県立人と自然の博物館などが共催の 「恐竜を活かしたまちづくりシンポジウム」 が 22日、 やまなみホール (同市山南町) で開催された。 研究員による基調講演やパネルディスカッションが行われ、 同町上滝で発見された恐竜化石を地域活性化につなげる方策を模索した。
 発掘を担当した同博物館の三枝春生・研究員の報告に続いて、 パネルディスカッションを行った。 パネリストは、 化石発見者の足立洌さんと村上茂さん、 DJ・司会などで活躍するタレント中嶋慶子さん、 関西大学都市工学部准教授の岡絵理子さん、 辻重五郎市長の5人。 同博物館の中瀬勲副館長が、 コーディネーターを務めた。
 化石発見の意義について、 村上さんは 「恐竜が 『わしが一役かってやるから、 地域活性化をみんなで考えてくれ』 とテーマを与えてくれたのでは」 と評価。 足立さんは、 「市内の大人・子どもが、 環境や自然、 生命に興味を持ち、 学習できるチャンスができたのでは」 と述べた。
 化石を活用したまちづくり策については、 中嶋さんは 「急にブームになったものは急に廃れる。 丹波市は、 みんなが良いなと思う日本の風景を持った場所。 化石にしがみつくのではなく、 力を借りて、 住民がこのまちを誇れるプライドを持ってほしい」 と呼びかけた。 岡さんは、 「大規模なハード整備は必要ない。 恐竜は一つのツールで 『心の宝物』。 発見されたときの盛り上がりや熱さを住民が共有し、 誇れるようにしてほしい」 と人づくりへの波及効果を求めた。
 村上さんは、 現場にある旧発電所を使ったパネル展示や、 周辺の遊歩道整備、 博物館の分館設置など具体的な取り組みを提案。 「勉強目的の人が来られるようなまちにしたい。 古生物学会を丹波市でやってもらえないか」 と呼びかけ、 足立さんは「人を育てないといけない。 知的財産としての活用が大切だ」 と強調した。 提案を受けた辻市長は、 「まちづくりは市全体のこと。 恐竜をきっかけにまちの内部に集客し、 丹波市の良さを知ってもらう。 そんなアピールができれば」 とした。
 またシンポジウムの冒頭では、 発見者の2人と、 発掘作業に携わった市民ボランティアに市や博物館から感謝状が贈られた。

<写真>恐竜の活用策を話したシンポジウム=やまなみホールで

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