「まちに新たな命を」 恐竜を地域再生・教育に活用

2008.03.11
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  「丹波市恐竜を活かしたまちづくり協議会」 (会長=大木豊・市観光協会長) の第3回会合がこのほど、 氷上保健センター (氷上町常楽) で開かれ、 9月から策定が進められてきた 「恐竜を活かしたまちづくり計画」 が報告された。 委員からは一部の表現や文言の修正などを求める意見が出たが基本的に異論はなく、 策定委員会がまとめた内容で合意が得られた。 13日に市議会総務常任委員会で報告され、 今月中に市が冊子にまとめる。
 基本理念は 「丹波竜から、 まちに新たないのちを吹き込む」。 基本方向として▽地元地域の再生に活かす▽知的財産の活用と 「教育」 に活かす▽ツーリズムなど交流をとおして、 活性化に活かす▽情報発信とイメージアップに活かす▽広域連携とネットワークに活かす―の5点を掲げた。
 計画の推進体制も明記した。 今年度から新年度にかけては、 市恐竜を活かしたまちづくり課を中心にとした庁内連絡会議などが先導的にプロジェクトを提案し、 計画に基づいた各種事業を、 関係主体との実行委員会方式によるプロジェクトチームで実施するための準備を進める。
 プロジェクトチームの立ち上げや、 事業実施は2010年度からを目指す。 寄付金の呼びかけや、 さまざまな分野での連携を図るため市外に住む出身者らを念頭に置いた、 「恐竜応援団」 を設置することも盛り込んだ。
 このほか、 市民研究所の設置や旧上久下水力発電所の保存などを盛り込んだ5つの 「戦略プロジェクト」 も提示している。
 自らも計画策定委員を務めた、 大木・同協議会長は 「この計画は、 住民も交えてどんなプロジェクトチームが立ち上がるかがカギ。 協議会、 策定委員会のメンバーも、 積極的に関わってほしい」 と話していた。

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