柏原夏祭りの花火大会 中止に

2008.05.08
ニュース

 1988年から毎年お盆時期に、 柏原地域で実施されてきた、 「ふるさと柏原夏祭り」 の花火大会が、 今年は中止される。 丹波市からの補助金減少などで資金不足に陥り、 主催する実行委員会が決定した。 2500発を打ち上げていた、 夏の名物が姿を消す。
 同祭りは例年、 2日間の日程で開催。 1日目は市街地でイベントを行い、 2日目は丹波年輪の里 (柏原町田路) で花火大会を実施してきた。 花火大会の経費は、 花火代のほか、 会場整理や駐車場設営などで約1200万円。 旧柏原町時代は約500万円の補助金が出ており、 残りを事業所・住民からの協賛金でまかなっていた。
 丹波市発足後、 財政再建のための補助金削減によって、 同祭りへの補助は2005年度が約400万円、 06年度が約300万円、 昨年度は約268万円と年々減少。 不況で協賛金集めも厳しさをまし、 資金繰りが限界に達していた。
 実行委は06年度以降、 市や市観光協会に財政支援や、 祭りの受け皿になることを要請してきたが実現しなかった。 このため4月上旬、 昨年度の実行委員会が会合を開き、 今年の花火大会を中止する方針を決めた。 市街地でのイベントは継続する。

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