両市長ら 地域医療で知事に要望

2008.07.15
ニュース

  「地域医療の再生と地域の活性化」 をテーマに、 「丹波地域づくり懇話会」 が9日、 丹波の森公苑であり、 丹波、 篠山両市の市長、 議長、 県会議員が出席し、 井戸敏三県知事に要望、 提案した。
 医療問題で井戸知事は、 「篠山市が思い切った決断をしてくれ、 篠山病院を守ろうとまとまったことが、 こういう結果になった。 医師確保のめどが、 一番たったのが篠山病院ではないか」 と述べた。
 柏原赤十字と県立柏原については、 「本来、 日赤と柏原は、 (統廃合などを) 議論のそ上に上げないといけなかった。 今の柏原赤十字病院長ががんばっている。 日赤本社との協議で、 しばらくようすを見ようという話になった。 重複した医療機関は2つあっても意味がない。 役割分担しながら進める。 救急は、 三田市民などと連携して構築する必要がある。 柏原は危機的状況にあるが、 再生本部の方向づけに期待したい」 と述べた。
 酒井隆明篠山市長は、 篠山病院存続への県の支援に感謝し、 「病院との信頼関係を構築したい」 と述べた。 辻重五郎丹波市長は、 「見通しがつきにくく、 四苦八苦している。 今ある施設に市が支援すれば継続できると言われれば、 市は支援せざるを得ない。 県立柏原も柏原赤十字も経営トップは知事。 今後のあり方を示してほしい」 と述べた。
 このほか、 県の行革に関連し、 篠山市に移譲するたんば田園交響ホールは、 「大規模改修は、 県がやらないといけない。 よく協議したい」 と発言。
 丹波市が提起した東播丹波自動車道のスケジュール通りの供用開始 (2012年度) に向けた支援については、 「絵は描けていると思う。 急がせるようにしたい」 と述べ、 JR福知山線の複線電化は、 「福知山市と連携を」 と述べた。 川代、 丹波―加美線、 榎の3トンネルについては、 「いずれも補助に乗せようとすると、 交通量が全然足りない。 状況を見定めながら取り組む」 と述べた。 認定こども園に対する支援も 「県の支援を続ける」 と述べた。

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