篠山・東雲診療所の存続検討

2008.08.12
ニュース

 篠山市は5日、 西紀支所で、 7日にハートピアセンターで 「ふるさといちばん会議」 を開いた。 西紀地区では、 篠山再生計画案で休館の方針が示された西紀運動公園、 多紀地区では、 2010年度に廃止する方針が出された東雲診療所の存続の意見が相次いだ。
 東雲診療所に関して、 市は、 廃止ではなく民間移譲の方向で検討していることを明らかにした。
 参加者からは 「患者は高齢者ばかり。 存続してもらわないと地域の医療が確保できない」 「中心部さえよくなればいいのか」 などの発言が多く出た。 市は、 2つの医療機関が多紀地区内にあることや、 患者数の減少などから廃止の方向を出した経緯を説明。 しかし 「廃止はあくまでも案。 医療、 介護、 福祉の拠点として考え、 移譲先を何とか見つけて診療所を残す方向で検討したい」 と述べた。
 また、 7月末に同診療所の医師が退職したことを受け、 8月から暫定的な運営体制をとっているが、 「9月中に最終案を出し、 来年4月から新たな方向に転換したい」 とした。
 西紀運動公園に関しては 「休館」 が打ち出されているが、 経費のかからない運営方法を市がもっと検討すべきではないか、 との意見が出た。 酒井隆明市長はプールの年会費が安いことや、 市民の利用者が一部に限られていることなどを休館の理由に挙げ、 「存続の場合には市民や利用者の参画が必要」 と話した。

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