柏原日赤の玉田院長が退職

2010.04.01
丹波の地域医療特集

 柏原赤十字病院の玉田文彦院長 (65) が、 体調不良を理由に3月31日付で退職した。 1日付で足立和秀・第2内科部長 (55) が職務代理者となる。 後任は未定。 同病院は、 「院長が不在である分、 よけいに職員一丸となって病院経営に取り組む」 とし、 県支部を中心に新院長を探す。
 同病院によると、 玉田院長は、 今年に入ってすぐに体調不良を訴え、 同病院、 神戸日赤に入院。 3月中旬にはかなり回復したものの、 療養を優先させていた。 県支部との協議の結果、 玉田院長が 「身を引く決断」 をしたという。
 同院長は、 2007年7月に就任。 同年3月末で前院長が退職したものの後任がなく、 空席となっていた。 消化器内科の認定指導医で、 内視鏡治療に実績があり、 就任以降、 院内に 「内視鏡センター」 を新設し、 胃がんなどの早期発見・治療に貢献した。 また、 医師招へいにも尽力。 一時は3人しかいなかった常勤勤務医が、 自身を含め9人まで増員し、 これまでに病床数も63床 (うち感染症病床4) から74床 (同) にまで増床した。
 職務代理の足立部長は、 糖尿病専門医で、 1988年7月から同病院に勤務。

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