故郷の50山「句画集」に 青垣の植村八郎さん

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 丹波カルチャー水彩画教室講師で、 30年にわたって故郷の山々を歩き、 山を描いている植村八郎さん (78) =丹波市青垣町佐治=が、 古希から喜寿にかけて登った50山のスケッチに、 それぞれの山で感じた心境や見た景色を綴った俳句を添えた 「句画集」 をまとめた。 植村さんは、 「山登りが中高齢者の中でブームになっているが、 作句を意識しながら登ると、 様々な発見があり、 より楽しめる」 と、 句作を勧めている。

 作品集は、 「ふるさとの山やま没登句画抄」。 自身が決めた 「山登りの日」 の毎週木曜に、 岳友と登った丹波、 篠山、 三田、 福知山市など、 近郊の山々がモチーフ。 1―12月の順に月を追ってまとめている。

 はがきサイズの紙に山の絵をペンで描き、 1葉につき6句を添えている。 句は、 麓から山頂、 スタートからゴールへと、 時系列を追ってつづる工夫がされており、 天候の変化や、 景色が移り変わる様を捉えている。

 春日町多利の日ケ奥渓谷から登った、 7月中旬の作品 「天神山」 (440メートル) では、 歩き始めの1句目が 「うらじろの青葉の垂るるしじまかな」、 登山途中の4句目が 「急登や天の声なる蝉しぐれ」。 最後の6句目で 「石かため天神山頂木下闇」 と、 山頂のようすを詠んでいる。

 登山途中で句作はせず、 その日の夜か翌日にまとめるという。 「ただ体を使って登るのでない、 五感を使って情報を収集するのがおもしろい」 と笑顔で話した。

 植村さんは、 1990年には、 100山のスケッチに山への思いを綴った詩を添えた 「ふるさとの山やま素描百座」 をまとめている。

 

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