「湧水の価値 発信を」関係者が意見交換 ミナミトミヨ考えるシンポ

この記事は約2分で読めます。

写真・ミナミトミヨを通し、水環境に目を向けることの重要性について意見交換したパネルディスカッション=柏原住民センターで

 絶滅した淡水魚ミナミトミヨの捜索活動を通し、 地域の水環境について考える講演会とシンポジウムが8月4日、 柏原住民センターで開かれた。 柏原ロータリークラブの主催で、 会員や教育関係者ら約70人が理解を深めた。

 

 本願清水イトヨの里 (福井県大野市) 館長の森誠一・岐阜経済大教授が基調講演。 「ミナミトミヨ絶滅の原因は、 ほぼ100%、 人間活動。 氷上の生物多様性の一つが失われた」 と指摘。 ロータリークラブには、 「ミナミトミヨらトゲウオが住む湧水の価値を地元の人に発信して」 と助言。 水は、 地域の財産、 「郷土財」 であるとし、 郷土への思い入れ 「郷土力」 の育成の根幹に 「水環境を置いて」 と呼びかけた。

 また、 かつて市内で生息していた場所を訪れるなどした感想を、「地域を見たが、 川はそれなりにきれいだし、 湧き水もある。 きょう来るまでは100%いないと思っていたが、 5%くらいはいるかもしれない」 と語った。

 シンポジウムでは、 同クラブ 「ミナミトミヨわくわく委員会」 の坂東隆弘さんがコーディネーター役を務め、 保尾洽三同委員長、 委員の大槻祥三さん、 柏原プロバスクラブの進藤凱紀さん、 森教授が登壇。

 保尾委員長は、 「5%の生息可能性にかけ、 探し続ける。 もし絶滅していたとしても、 失ったものの大切さを地域に伝える。 後の世代につたえる活動を続ける。 これまで、 ミナミトミヨについて、 地域の人が知る機会がなかった」 と述べた。

 また、 進藤さんは、 「森林の保水能力が乏しくなり、 上流の水は減っているんじゃないか。 地下水も減っているように感じる。 由良川、 加古川最上流の丹波市の責任として、 孫の世代に水を残していけるのか」 と、 森林保全を含めた水を取り巻く環境全体に目を向けるよう提起した。

 

タイトルとURLをコピーしました