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県立柏原と柏原赤十字・病院統合へ協議指示 井戸知事が表明

 兵庫県の井戸敏三知事は11月19日、 県庁で 「丹波市域の今後の医療提供体制のあり方に関する検討会」 の邉見公雄座長 (県参与) から 「県立柏原と柏原赤十字両病院の統合を最も望ましいとする」 とする報告書を受け取り、 「さまざまな課題を解決しながら統合に向かって進めていく」 と述べ、 両病院の統合に向けた協議を進めるよう指示した。 これまでの 「2病院役割分担」 から方向転換した。 県立柏原病院の開設者で、 日本赤十字社県支部長の知事が了承したことで、 両病院の統合の方向が固まった。

 県庁で、 邉見座長が井戸知事に報告書を手渡した。 邉見座長は、 「利害相反する委員もある中で、 全会一致で決まった」 と報告した。

 国の新臨床研修医制度の影響で、 2007年から両病院の医師不足が顕在化。 県立柏原病院の勤務医らから統合を望む声が上がっていたが、 井戸知事は、 「2病院は役割分担」 「病院が2つあった方が医師を集めやすい」 「しばらくようすを見る」 などと、 統合には否定的、 慎重な考えを示していた。

 統合容認に転じた理由を、 とうに耐用年数を過ぎている柏原赤十字に加え、 県立柏原の建て替えが近づいているとし、 さらに、 「小さな病院が2つあっても、 研修医が来ない。 (統合して医師を引きつける) マグネットホスピタルを作っていきたい」 と述べた。

  「歴史や文化、 診療機能が異なることに注意し、 協議する必要がある」 とし、 統合への問題点として、 運営形態、 規模、 診療内容、 赤十字の累積債務の解消策、 新病院の立地などを挙げた。

 柏原赤十字の累積債務 (約20億円) について、 「全病院で1つの県立病院の会計と異なり、 赤十字には、 病院独立採算のルールがある。 これが難しい。 過去債務をどうするか」 と、 懸案の一番にあげた。

 また、 建設位置についても、 「柏原赤十字は狭く、 県立柏原は坂を登らねばならず、 外来機能としていかがなものか」 と、 新病院の建設位置を現在地以外に求める可能性に含みをもたせた。

 さらに、 県の第2次行革プランで 「平成30年着手」 となっている県立柏原の建て替え時期について、 「日赤との統合となると、 そのタイミングで良いのか」と、計画を前倒しする可能性も示唆した。

 知事は、 同席した日赤県支部の藤原雅人事務局長に、 「統合が基本方向。 よろしく」 と言い、 藤原局長は 「病院局とよく話し合う」 と応じた。

 同じく同席した県病院局の岡本周治副管理者も丹波新聞社の取材に、 「難しい課題はあるが、 最善の策を見出したい」 と答えた。

 同検討会事務局を務めた県健康福祉部の野原秀晃参事によると、 医療行政として方向性を見出す役割は果たしたので、 今後は両病院の経営母体である県病院局と日赤県支部の直接交渉になるという。 同部が両者の間に入り、 統合を具体化する検討会を立ち上げる予定はない。

 同検討会は、 今年1月から4度の会合 (非公開) を重ねた。 邉見座長のほか、 神戸大学医学部附属病院長、 兵庫医療大学長ら有識者と、 地元の丹波市長、 医師会長、 自治会長会長らが委員を務めた。 報告書は県のホームページ 「医務課」 の欄で公開している。

 

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