紅葉の寺院へ誘客 達身寺加わり9カ寺に 丹波市

2012.11.01
ニュース丹波市

写真・新たに 「もみじめぐり」 に加わった達身寺=氷上町清住で

 丹波市内に最も観光客が多く訪れる紅葉のシーズンが到来した。 丹波市観光協会のキャンペーン「もみじめぐり」に新たに達身寺(同市氷上町清住) が加わり9カ寺になった。高源寺(同市青垣町桧倉)は参道が拡幅され、公衆トイレも改修。高山寺 (同市氷上町常楽)は駐車場を整備するなど、各寺院が誘客増に取り組んでいる。

 

  「もみじめぐり」 は、 高源寺、 石龕寺、 円通寺、 高山寺、 小新屋観音、 白毫寺、 神池寺、 岩瀧寺に、 達身寺が加わった。

 達身寺は、 「仏像と紅葉の里」 として売り出す。 本堂東側の斜面に40年ほど前に植えたものと、 近年新植したもの合わせ100本ほどがある。 紅葉と同じ斜面にあるドウダンツツジも、 ワインレッドに染まる。

 渡邊健臣住職は、 「本堂から斜面を見上げる感じがいい。 紅葉で目を和ませ、 仏像で心を清めてもらえれば」 と呼びかけている。

 

◆参道拡幅・トイレ改修/高源寺

 丹波市は高源寺 (山本祖登住職) の参道でもある市道を拡幅。 路肩を含め3・5メートルから6メートルに広げた。 路肩は茶色に彩色し、 車道との境を立体的に見せる工夫をしている。

 また、 併せて観光トイレを改修。 境内の 「丹丘荘下」 を廃止し、 くみ取り式だった同自治会公民館前のトイレを水洗の浄化槽式にし、 障がい者用も新設した。 トイレの数が減ったことから、 今年は、 「もみじの館」 と 「丹丘荘」 のトイレを開放して対応する。

 11月3日午前10時半から山開きを行う。 甘酒の無料接待、 琴の演奏 (同11時から)、 青垣町民踊保存会の発表 (正午から) も。 11―18日まで三重塔をライトアップするのにあわせ、 17日午後5時から初めて神楽太鼓と氷ノ川太鼓の演奏も企画した。

 昨年、 一昨年と紅葉が今ひとつだったことから、 今年は木に付着したコケを落としたり、 夏場に散水するなど、 世話に精を出した。 足立尚之寺総代は、 「効果が出ると期待したい」 と話している。

 

◆駐車場拡張、バスも車も悠々/高山寺

 増加する紅葉見物客に対応しようと、 高山寺 (山本祐弘住職) は、 山門前の駐車場を拡張。 観光バス5台と自動車40台分のスペースを設けた。 昨年までは、 バス2台、 自家用車5―6台でいっぱいとなっていたため、 大幅に収容能力がアップした。

 竹やぶを整地し、 土を盛って砕石を敷いた。 山門周辺のスギ、 ヒノキ500本も伐採、 境内全体が明るくなっている。

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