芸能文化の“地産地消”を 芸達者と出演先結ぶ仲介グループ結成

2012.11.15
ニュース丹波篠山市

 篠山市内の住民らが、 地域で芸能・文化活動に励む個人や団体に、 さまざまな発表の場など、 特技を披露する機会を斡旋する芸能プロダクション的な機能を持ったボランティアグループ 「友遊プロ」 を設立した。 地域の芸能活動をより活発にすることを通して、 技量の向上や、 「おもしろいまち」 「元気なまち」 「仲の良いまち」 などの地域コミュニティーを創出したい考え。 メンバーらは、 「丹波地域にはいろんな芸達者な人がいて、 いろんな催しもある。 人々と機会をうまくつなげることで、 “芸能文化の地産地消”を目指したい」 と意気込んでいる。

 

 同グループを立ち上げたのは、 代表の久下友孝さん (62) =東新町、 副代表の堀口純男さん (61) =魚屋町、 西田直美さん (50) =中野。

 口火を切ったのは、 主婦漫才コンビ 「まるっち~ず」 の一人として活動する西田さん。 市内外の各所で活動する中、 イベントに招かれても仕事で行けない場合や、 代理を頼まれても誰に言えばいいかわからないことが多く、 「芸達者な人々を登録しておいて、 公演先との調整ができる人や機関が求められている」 と思うようになった。

 思いを知人の堀口さんに告げたところ、 堀口さんの同級生、 久下さんも含めて話が盛り上がり、 同グループの設立がとんとん拍子に進んだ。

  「友遊プロ」 では、 特技を持つ個人・団体を募って、 「賛助会員」 として登録。 エントリーシートに、 分野 (例・演芸、 歌唱、 楽器演奏など)、 過去の経験、 得意とする対象年齢などを記入してもらう。

 一方で、 福祉施設や自治会、 地域の高齢者サロン、 イベントの主催者などに、 同グループの活動を知ってもらう活動を展開。 出演依頼を受けた場合、 登録している賛助会員の中から、 出演先の要望に沿った人を斡旋する仕組みだ。

 出演先は基本的に出演者に対して有償のもの。 出演料には、 同グループは一切関知しないが、 斡旋にかかった最低限の必要経費 (通信料など) だけを賛助会員からもらい受ける。

 久下さんは、 「最近、 篠山では若い人たちの新しい試みが多い。 そんなパワーに負けないよう、 地元の人が楽しめる地元をつくりたい」 と意気込み、 堀口さんは、 「今の篠山で新しいことを始めるのはとても大事。 自分たちも活動を通して、 知らなかった篠山を知れると思う」。 西田さんは、 「芸達者な人がいること、 そして、 友遊プロを知ってもらい、 地域の人たちが、 『一度、 誰かを呼んでみようか』 と、 人が集まるきっかけをつくりたい」 と話している。

 現在、 同グループに入会を希望する個人・団体と、 出演を望む団体を募集している。

 代表の久下さん (090・1966・5863、 ファクス079・552・2504)。

 

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