ふるさと交流広場に改修・旧後川小学校 カフェスペースなど設置

2013.03.07
ニュース丹波篠山市

写真・カフェスペースとして生まれ変わった校舎内の会議室と新しく塗装された講堂=兵庫県篠山市後川上で

 後川郷づくり協議会 (今西和義会長) が、 2010年に閉校した後川小学校や講堂を地域の拠点施設として整備した。 小学校内にはカフェスペースや体験教室などが行える部屋を設置。 講堂も外観にこげ茶色のペンキを塗るなどし、 真新しい雰囲気になった。 閉校から3年がたち、 子どもたちの姿は見えなくなる中で新しく生まれ変わった地域のシンボル。 愛称も 「後川ふるさと交流広場」 となり、 同協議会は、 「地域の人や都市部の人たちが集い、 交流できる場所になれば。 そして、 後川が元気になるような拠点にしていきたい」 と話している。

 同協議会では2011年、 県の 「ふるさと自立計画推進モデル事業」 に取り組み、 「後川郷づくり基本計画」 を策定。 その中で小学校跡地の活用として、 カフェの開設などをうたっていた。

 県の 「ふるさと自立拠点等整備支援事業」 の助成金を受け、 整備を開始。 校舎1階部分の会議室は、 木製のカウンターや机などを設置したカフェスペースに、 理科室は板張りにして体験実習室に整備した。

 また、 閉校後も地域住民らの活動場所や都市部の人が利用してきた講堂は、 壁を補修しながら塗装を塗り替えたほか、 グラウンドには5基の屋外照明を取り付けた。

 工事は地元の工務店5社がチームを組んで行った。

 カフェスペースは地域住民らが集まる場所や、 団体の会議室として貸し出す。 将来的に地元の野菜などを使用したコミュニティーカフェとしてオープンさせる予定。

 今西会長は、 「きれいになった施設をたくさんの人に見てもらい、 楽しんでもらえれば」。 同協議会メンバーで、 後川地区自治会長会会長の小倉久輝さんは、 「学校が閉校し、 地域の人が集まる機会が減った。 整備を機に、 またたくさんの人が気軽に来てくれるような場所になれば」 と言い、 「一方で西宮の幼稚園など、 都市部の人も来てくれるようになっている。 地域と都市部の両方が交流できるようにしていきたい」 と話していた。

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