ラジオ体操みんな来て 小学生2人呼びかけ 山南町北太田

2013.08.08
ニュース丹波市

 丹波市山南町北太田 (25戸) の竹内亜央 (あみ) さん (上久下小学校5年) らの呼びかけで、 同地区コミュニティセンターで平日毎朝行われているラジオ体操の参加者が増え、 住民のふれあいの場になっている。 同地区の小学生は、 竹内さんと、 片山志帆さん (同校1年) の2人だけ。 夏休み前に2人は手書きのチラシを全戸に配布したり、 放送で参加を呼びかけたところ、 毎日30人前後の人が参加し、 ラジオ体操で1日のスタートをきっている。

 

 竹内さんが小学生になったころは、 もう1人先輩がおり、 2人とその家族、 コミセン周辺の住民など数人でラジオ体操をしていた。 先輩が卒業し、 3年生の時に小学生は竹内さん1人に。 「自分1人ではさみしい」 と、 チラシを手作りし、 自分で放送して地域の人に参加を呼び掛けた。 「チラシは絵を入れて見やすくし、 放送は大きな声で話すように気を付けた」 と竹内さん。

  「小学生が1人だから、 余計に応援してやろうという気持ちになってくれたのでは」 と父親の真泰さん (40)。 以来、 2年間、 参加者数が30人前後で推移している。 3年目の今年は、 かわいい後輩ができ、 2人で一緒にチラシを作ったり、 配ったりした。

 竹内さんは、 「夏休みラジオ体そう大作せん」 と題し、 自分でチラシを作り、 呼びかけた経緯や、 毎朝の参加人数を記録し、 そのまま夏休みの自由研究として学校に提出。 昨年は、 「オンリー1 (ワン) で賞」 を受賞した。

 記録によると、 2年間で最も参加が多かったのは昨年7月29日の 「39人」 で、 一番少ない日は昨年7月23日の 「20人」 だった。 「朝起きるのは苦手」 だが、 過去2年、 ラジオ体操は皆勤賞だ。

 竹内さんは会場に行くと、 ラジオ体操カードにはんこを押す係。 地域の人と朝のあいさつを交わしながらカードを受け取っている。「『放送、上手やったよ』 とか、 『宿題できたか』 とか、 いろんな話をする。 ラジオ体操が終わった後に、 集まっていろいろしゃべったりすることが多いから、 みんなが仲良しの地域でうれしくなる」 と話している。

 ラジオ体操参加者の一人、 大前博さん (72) は、 「自分の子どもが小学生のころは (ラジオ体操に) 出ていたけど、 最近は出ていなかった。 亜央ちゃんが誘ってくれたので、 よいことやと思って、 他の人を誘ったりもしました」 と笑顔だった。
 

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