携帯で待ち時間を確認 予約システムを導入 黒豆の館・田舎バイキング

2013.10.06
ニュース丹波篠山市

写真・待ち時間が表示されるEPARKの機器。 今月中旬から携帯画面でも見られる=篠山市下板井の黒豆の館で

 篠山市地域活性化センター 「黒豆の館」(篠山市下板井)内の 「田舎バイキング」 が、 行列のできる人気店の順番予約ができるサイト 「EPARK」 に登録された。 現在、 順番予約はできないが、 今月中旬から携帯電話やスマートフォンで待ち時間が見られるサービスを開始する。 丹波地域の同サイトへの登録店は、 無添くら寿司丹波店 (丹波市柏原町) に続き2店目。 株式会社黒豆の館の坂下邦男社長は 「これまで待ち時間が長く、 敬遠されていた地元のお客様に利用されやすくなるのでは」 と話している。

 

 EPARKは、 行列ができる店の客の待ち時間を軽減するシステム。 店に行く前に、 携帯電話やスマートフォンで混雑状況が分かり、 順番を申し込むことができる。 また、 待ち時間を確認でき、 呼び出し前にメールが届く。 一方、 店舗にとっては、 待ち合いスペースの負担が軽減されるほか、 ピーク時の受け付けのキャンセルを減らすことができ、 登録会員に特典のメールを発信することもできる。

 黒豆の館の田舎バイキングは、 2010年6月にスタート。 地元の野菜で作った大皿料理約30品が食べ放題で、 地元産コシヒカリの米、 年間を通した黒豆料理の提供、 地元の女性が作る 「お母さんの味」 などが人気を呼んでいる。 年々客数が増加。 昨年度は約6万人の来客があった。 今年9月23日にはこれまでの1日の最多客数を更新したという。

 週末は2時間待ちの状態。 あまりの多さに2割ほどの客が帰ってしまうこともしばしば。 館内に待合室や食事スペースを増やす対策もとったが、 足りず、 利用客呼び出しのために、 館外へ声が届くスピーカーを設置したり、 館外にベンチを置くなどの工夫もしている。

 秋のシーズンを前に、 利用客への不便や従業員の手間を解消しようと導入を決めた。 また、 地元客を増やそうと、 雪や雨の時の地元客への特典などを計画している。

 EPARKの会員になるには、 kuromame@mbtn.jp に 「空メール」 を送り、 返信されてきたアドレスにアクセスし、 登録する。 会員登録者に黒豆ソフトクリームをプレゼントしている。 順番予約のサービスの開始時期は未定。

 田舎バイキングの営業時間は、 午前11時半―午後3時 (土日は11時10分から)。 10月は平日も午前11時10分から。 火曜定休 (10月8、 15、 22日は営業)。 料金は、 70分大人 (中学生以上) 1050円。

 同館 (079・590・8077)。

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