緩和ケア病棟7日供用 医療関係者らが見学 県立柏原病院

2014.04.03
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院で3月29日、 がんなどの病気に伴う痛みや苦痛、 不快症状、 気持ちのつらさなどを和らげ、 患者がその人らしい時間を過ごせるよう支援する 「緩和ケア病棟」 の内覧会と開設記念講演会があった。 医療・福祉関係者ら約70人が病室を見学した。 同病棟は7日から供用を始める。

 5階北病棟に20室 (13―17平方メートル) を整備。 全て個室で、 10室は差額ベッド料無料。 10室は1日8200円。

 廊下はタイルカーペット敷きにし、 静けさとぬくもりを、 デイルームは青空と雲が描かれた壁面にするなど、 他の病棟以上に、 くつろげる内装にした。

 無料室、 有料室ともソファーベッドがあり、 付き添いの家族が泊まれる。 有料室の方が部屋が広く、 家具のグレードが高い。 個室にトイレはない。

 風呂は、 寝たまま湯船につかれる特殊浴槽と、 見舞いの家族と一緒に入れる普通浴室 (共同) を設置。 家族が泊まれる家族控室も和室、 洋室各1つずつある。

 悪性腫よう (がん) と診断され、 患者や家族が病名や症状を理解していること、 がんに伴う苦痛があり、 入院を希望していることなどが入院基準。 入院費用は健康保険が適用される。

 見学した石井敏樹丹波市医師会副会長は、 「家庭とそう変わらない細やかな心遣いがされている」 と感想を話した。

 同病院がん相談支援センター (0795・72・0524)。

 

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