Categories: 豪雨災害特集

被災乗り越え始業式 当面はバスで通学 前山小

写真・始業式で、 田野校長の話を聞く子どもたち=前山小学校で

豪雨災害で床上浸水などの被害を受けた前山小学校 (田野悟校長、 85人) で1日、 始業式が行われた。 自宅が被害を受けた児童もいるが、 けがをした児童はなく、 新学期をめざして復旧作業にあたってきた教職員らも、 児童たちの元気な姿にほっとした様子だった。

市教委は、 通学路の安全が確保できないとして、 今月いっぱいをめどに、 通学バスを運行。 85人中、 74人が利用している。 また、 土ぼこりや騒音で窓が開けられないため、 各教室にエアコンを設置した。 9月の運動会は延期が決まっている。

始業式には児童82人が出席。 田野校長は 「自然の力も大きいが、 少しずつ復興させていく人の力も大きい。 みんなで支えあって、 1日も早く元気な前山小を取り戻しましょう」 と子どもたちに伝えた。

同小は、 運動場など校舎の外側に約30センチの泥がたまり、 職員室や校長室などが床上浸水。 体育館も床下浸水し、 プールもえぐられて大きく壊れた。 被災直後から、 市内教職員の応援を得て、 約1週間で土砂を撤去し、 運動場とプール以外は使えるようになった。

家が大きく壊れたり、 浸水被害を受けた家庭は18軒。 仮の住宅から通う児童も数人いるという。

自宅が床上浸水の被害を受けた酒井永遠 (とわ) さん (6年)。 17日未明、 家族と一緒にパソコンや学校関係のものなど、 大切なものを1階から2階に運んだ。
「1階はまっ茶色の泥水が入ってきてしまった。 命を守るには2階の方が安全と分かった。 もしまた災害が起こったらどう行動したらいいか分かったのは、 貴重な体験だった」 と話していた。

市教委によると、 市島地域で、 小学生3人、 中学生3人が新しい教科書の支給を受けた。 また小学生6人、 中学生8人が学用品などの支給を受け、 制服やランドセル、 自転車などは民間会社の寄付で配布された。 市島中学生も、 前山校区の一部の生徒がバス通学している。

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