Categories: 豪雨災害特集

迫力あり笑いあり「大相撲丹波場所」 千代栄 故郷で白星

得意の押し相撲で勝誠を破り、 故郷の丹波場所で白星をあげた春日町七日市出身の千代栄 (中央) =愛育館で

丹波市合併10周年を祝うとともに8月16日豪雨災害の被災地を元気づける 「大相撲丹波場所」 (同実行委員会主催) が20日、 愛育館 (市島町上田) であり、 満員御礼の2300人が来場した。 観衆たちは、 幕内力士の取り組みを通し関取の凄みを感じると共に、 「初切 (しょっきり)」、 「子供の稽 (けい) 古」 などでユーモラスに振る舞う力士の姿に触れた。 郷土力士の千代栄 (本名・岸栄太さん、 24歳、 春日町七日市出身、 九重部屋) は両横綱に匹敵する大声援に応え、 押し出しで故郷に錦を飾った。 ファンは会場の内外でサインを求め、 記念写真に収まった。

朝稽古で横綱白鵬は、 平幕の遠藤に胸を貸した。 白鵬の 「かわいがり」 に遠藤が、 四つん這いに崩れ落ちる場面もあった。

「子供の稽古」 では、 いちじま (同町上垣)、 あいいくの丘 (同町中竹田) 両認定こども園の5歳児30人が、 関脇・豪風ら4力士の胸を借りた。 関取衆は片手で園児を高々とつかみ上げて怪力を見せる一方、 園児に押し出されて派手に土俵下に吹き飛んだりと、 コミカルな動きで観衆を笑わせた。 関取の片足を持ち上げる 「足取り」 に出た、 あいいくの丘の林優利君 (6) は、 「おばあちゃんに 『右足を持ち上げるんや』 と作戦を聞いていた。 足は重たかった」 と話した。

千代栄 (幕下三十四枚目) は、 勝誠 (同十九枚目) と対戦。 大声援に後押しされ、 得意の突き押しで攻め立てるも体を入れ替えられ土俵際に。 会場から 「ああ」 と悲鳴が響くなか、 体勢を立て直して攻め続け、 土俵外に突き出した。

千代栄は 「地元の人の前で緊張したが、 得意の押し相撲が取れた。 相撲を見て被災地のみなさんに少しでも元気になってもらえたら」 と話した。

化粧まわしをしめた幕内力士の土俵入りに続き、 関取が14番。 遠藤は大砂嵐に土俵際で2度高々と吊られながらも粘り、 腰を落として寄り切った。

三役では、 仕切り前に大きくのけぞるパフォーマンスで会場を沸かせた大関琴奨菊が、 大関稀勢の里を寄り切った。

結びの一番は、 鶴竜が白鵬を寄り切り、 横綱対決を制した。

2日前から並び、 最初に前売り入場券を買った段畑紘次郎さん (22) =市島町東勅使=は、 「砂も塩も飛んで来た。 力士同士がぶつかる音がすごかった」 と話した。

大槻一義さん (66) =同町岩戸=は、 「関取の肌、 つや、 素晴らしい体格に見ほれた。 鶴竜は優しい顔をしていた」 と余韻にひたっていた。

会場の外で力士を待っていた近くのデイサービス 「一期一会」 利用者の芦田七五三子 (しめこ) さん (82) は、 「4人ほど握手してもらった。 一生に一度のことでうれしい」 と顔をほころばせた。

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