権次の足跡残る214社寺 顕彰会がマップ制作 3月1日に記念講演会


写真・出来上がった中井権次足跡マップを手にする中井権次顕彰会の役員=兵庫県丹波市柏原町で

 丹波 (兵庫、 京都)、 但馬、 丹後、 播磨などの神社・仏閣に代々数多くの彫り物を残している中井権次一統の業績を顕彰しようと活動する 「中井権次顕彰会」 (千種正裕会長) が、 その足跡を記すマップを制作した。 マップの完成を記念し、 3月1日午後1時から丹波新聞社 (兵庫県丹波市柏原町柏原) で講演会を開催、 マップの販売 (1部100円) も行う。 同顕彰会は、 「中井権次の足跡を訪ねて、 巧みな技に触れてほしい」 と話している。

 マップには、 中井作品のある場所214カ所を地図上に示し、 住所や説明を添えるなどして一目で分かるようにしている。 丹波地域では84カ所 (丹波市61、 篠山市23) を紹介。 折りたためるため、 持ち運びに便利で、 ガイドブックとして利用できる。 1万部を印刷。 協賛の社寺に送るほか、 かいばら観光案内所 (TEL0795・73・0303) で販売している。

 昨年1月に発足した顕彰会は、 講演会、 丹波市内のゆかりの地を巡るバスツアー、 広報紙 「顕彰会だより」 発行などの事業を手がけており、 マップ発行もその一つ。 委員会を組織して掲載する社寺に協力を求めるなどして、 ほぼ半年がかりで完成した。 千種会長は、 「中井権次の知名度が北近畿から全国に広まるよう、 多くのみなさんに道案内として利用してほしい」 と話している。

 昨年が大阪冬の陣から400年、 今年が大阪夏の陣から400年にあたることもあり、 マップの頒布に合わせて講演会を計画。 「もう1つの大阪冬の陣―大工棟梁中井大和守のみた大阪冬の陣」 をテーマに、 谷直樹・大阪くらしの今昔館館長が講演する。

 柏原・中井家のルーツとされる中井正清 (中井大和守) は、 京大工頭として徳川家康に重用され、 江戸初期の重要建造物のほとんどを任されたという。 谷館長が大阪冬の陣で正清が果たした役割について語る。 今回制作したマップにも、 「中井家のルーツをたどる歴史秘話」 として、 正清に関する隠れたエピソードが添えられており、 興味深い講演になりそう。

 マップの問い合わせは、 丹波市観光協会 (TEL0795・72・2340)、 NPO法人北近畿みらい (綾部市、TEL 0773・40・2211)、 顕彰会役員の飯田洋己さん (豊岡市、 TEL0796・44・0678)。