丹波市初の「樹木医」に 「いきもの」職員の蘆田昭治さん


写真・2度目の挑戦で合格した 「樹木医」 の認定証を手にする蘆田昭治さん=兵庫県丹波市青垣町栗住野で

 青垣いきものふれあいの里非常勤職員で丹波栗生産者の蘆田昭治さん(66)=兵庫県丹波市青垣町栗住野=が、「樹木医」 の資格を取得した。 丹波市の同登録者は蘆田さんのみ。 2度目の挑戦で努力が実を結んだ。 「勉強がしんどく、 達成感がある。 業務や栗栽培に役立てたい」 と喜んでいる。

 一般財団法人 「日本緑化センター」 (東京都) の認定制度。 5択の選択試験33問のうち50%以上の正解で記述試験に進める。 記述試験合格の後、 筑波市で2週間研修し16科目の試験と面接試験を経て合格者が決まる。 今年度は408人が受験、 最終的な合格者は116人 (約3・5倍) だった。

 蘆田さんは元自衛隊員。 55歳の定年の10年ほど前に、 「退職後の生活を考え、 資格を取るように」 と言われ、 樹木医の存在は知っていた。

 61歳から同施設で働くようになり、 知識をつけたいと考えていたところ、 同僚に樹木医受験をすすめられた。 受験には実務経験7年以上が条件で、 経験不足と思ったが、 果樹栽培の経験を算入できることが分かり、 JA丹波ひかみに生産者の証明書を出してもらい、 受験した。

 同センターが発行している500以上の厚みがあるテキストが参考書。 樹木の機能、 生理、 害虫、 気象、 土壌、 法律など多岐にわたる。 過去問題を何度も解いた。 1年目は、 最初の選択試験で足切り。 「これは無理だ」 と森林インストラクターの資格取得に方向転換しかかったが、 同資格を学ぶなかで、 樹木医の勉強の苦手分野と重なる部分があり、 つまずきを解消。 再び樹木医を目ざし、 見事合格した。 合格者は、 公務員や造園関係者が多かったという。

  「筑波での研修は朝から夕方まで授業で、 毎朝試験があり、 夜遅くまで勉強した。 木の名前を覚えるのは不得意で、 樹木の構造や生理は得意。 子どもの環境教育に生かしたいし、 栗栽培にも役立てたい。 資格を取ったからといって、 すぐにどんな木の治療でもできるようになる訳ではない。 研さんを重ねたい」 と話している。

 樹木医は、 全国に2327人、 兵庫県は123人。 丹波地域では篠山市に1人いる (昨年12月1日時点)。