阪急交通社取締役常務執行役員 酒井 淳さん

2015.04.23
たんばのひと

幅広い客層に対応

(さかい あつし)豊中市在住

 1959年 (昭和34) 篠山市不来坂 (このさか) 生まれ。 篠山鳳鳴高校、 大阪市立大学法学部卒。 81年阪急交通社入社。 旅行事業本部営業統括本部営業企画部長、 阪急阪神交通社ホールディングス執行役員などを経て14年から阪急交通社取締役常務執行役員・西日本営業本部長。

 旅行の人気商品 「トラピックス」 で知られる大手旅行会社阪急交通社で、 関西、 四国、 中国地区を担当する。

  「田舎育ちだったので、 仕事で海外旅行に行けるのが魅力だった。 なかでも阪急という名前を身近に感じた」 と入社志望の動機を話す。 「入社当初から添乗で国内外の観光地にお客様を引率しました。 下見には必ず行くように社員に言っています。 人任せにせず、 自分の目で見て、 確かめて商品を作ることが大切と思います」。

 新しい商品の企画も担当した。 「自分の企画した商品が新聞広告になって、 募集にたくさん応募があった時はうれしかった」 と話す。 1000人規模の海外旅行企画で、 航空会社と組み、 会場に飛行機の座席を持ちこんで、 機内食を試食するような説明会もした。「このような説明会は今も続いていて、 盛況ですよ。 快適な旅のお手伝いをしたいと考えています」。

 国内旅行で今注目は、 日本一周の船旅。 「低価格から高級志向まで幅広い層をターゲットにした商品開発で、 お客様の要望に対応していきたい」 という。

 人気アイドルの舞台を夫婦で鑑賞したり、 仏像彫刻など趣味も多彩。「彫っている時、 何も考えないのが良いです。 余計な事を考えるとケガをしますから」 と苦笑。

  「片道40分以上かけて、 自転車で高校に通った」 と高校時代を振り返る。 企業の森づくり、 篠山ABCマラソンのボランティアで、 社員が篠山を訪れるなど、 古里との接点は多い。 「50歳半ばを過ぎ、 私自身も仕事を通じ、 ふるさとに貢献できればという気持ちになりました。 篠山を全国により以上に広める役割を果たしたい」 と笑顔を見せた。

 

関連記事