「たんば黎明館」に俳人・細見綾子の句集や書籍

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たんば黎明館に贈られた細見綾子の関係書籍=兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市青垣町東芦田出身の俳人で、 俳句界で最も権威のある賞とされている 「蛇笏賞」 を受けた細見綾子 (1907―1997) の句集や関係の書籍が、 綾子の血縁者から、 たんば黎明館 (柏原町柏原) を運営している 「まちづくり柏原」 に贈られた。 綾子は、 黎明館の前身、 柏原高等女学校の卒業生。 贈られた本は黎明館内で保管され、 希望者は閲覧できる。

寄贈したのは、 山崎大樹 (おおき) さん (52) =東京都国分寺市=で、 綾子のめいの長男。 自宅に置いておくよりも、 綾子のふるさとで保管してもらえればと贈った。 山崎さんの両親はともに、 綾子の夫の沢木欣一が主宰していた俳誌 「風」 の同人だった。

贈られた本は、 処女句集の 「桃は八重」、 芸術選奨文部大臣賞を受けた句集 「伎藝天」 や、 蛇笏賞を受けた句集 「曼陀羅」 をはじめ、 綾子の著書や、 夫の沢木の句集などで、 単行本は約50冊。 ほかに、 月に1回発行されていた俳誌 「風」 の1997年7月号から2002年3月号までがある。

綾子が自作の俳句30句を朗読し、 解説した肉声を収録したレコードもあり、 30句の中には、 綾子の生家近くにある高座神社に立つ句碑の 「でで虫が桑で吹かるる秋の風」 の句もある。

山崎さんは、 「私の母も柏原高等女学校の卒業で、 黎明館はゆかりの深い建物。 長くみなさんに親しんでもらえれば、 うれしい」 と話していた。

また、 まちづくり柏原への寄贈を仲介した酒井礼子さん (山南町村森) と、 柏原町出身の清水雅子さん (岐阜県各務原市) は、 「綾子は全国レベルの俳人。 郷土の偉人としてもっと顕彰されていい」 と言い、 「綾子がかつて学んだ建物で、 綾子の本に親しめるのはすてきなこと」 と話している。

黎明館の庭園には、 綾子の句 「雉子鳴けり少年の朝少女の朝」 の碑が立っている。

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