センター概算21億円 看護学校13億円 新病院に隣接 丹波市

2015.06.25
丹波の地域医療特集

 丹波市は2020年度に氷上工業団地(氷上町石生)に開院する新しい県立病院の隣接地に整備する、入院を除いた柏原赤十字病院の機能と、丹波市が直営で行っている医療、介護、保健福祉機能を合わせもった拠点施設「市地域医療総合支援センター」(仮称)と、市立看護専門学校の整備基本計画をまとめた。共に3階建てで、概算事業費はセンターが20・9億円、看護学校は13億円で総額約34億円を見込む。共に今年度に基本設計と実施設計をし、来年度、再来年度に建築工事を行い、新病院の開院に間に合わす。

 センターは、延床面積5200平方程度。休日夜間応急診療センター(仮称、業務委託)、総合診療センター(仮称、県に指定管理)と市直営の福祉センター(仮称)と保健センター(仮称)の複合施設=機能、業務と配置図は図参照。

 ▽かかりやすい医療の提供▽1次救急への対応▽健診機会の提供による予防医療の推進▽地域包括ケアシステムにおける、市の中核的役割▽医療との連携による保健・福祉分野での事業効果の増進▽健康づくりの拠点機能▽関連する業務相互の連携強化によるきめ細やかな行政サービスの提供―が基本方針。

 休日応急診療所は柏原高校下から、平日夜間応急診療室は柏原赤十字病院から移転する。

 総合診療センターは、柏原赤十字が担っていた診療、健診、在宅介護支援機能を引き継ぐ。総合診療科外来(内科、小児科、外科などに対応)と、一般健診、がん検診、人間ドック、在宅療養支援、訪問看護、訪問リハビリを提供する。

 福祉センターに、春日庁舎から地域包括支援センターを移す。介護予防、介護支援、総合相談などを担う。こども発達支援センター(春日町黒井)の業務も移転する。保健センター(氷上町常楽)の機能も、大部分を移す。

 看護専門学校は延床面積3500平方程度。2、3階が授業エリア。講堂兼用の体育館は、地域医療総合支援センター内の設備を使う。

関連記事