マイコプラズマ感染症 報告40件、かぜに似た症状 篠山の小学校で学年閉鎖


 風邪に似た症状がみられる「マイコプラズマ感染症」。兵庫県篠山市内の小学校で計3学年が学年閉鎖となり、5人が重症化し肺炎になった(26日時点)。市教育委員会によると同感染症を理由に学年閉鎖を決定したのは、「おそらく初めて」という。例年、数名の患者を出しており、珍しい病気ではないものの、市教委は、「ここまで一度に大量の患者が出ることは記憶にない。市内全域で流行しているようなものではないが、気を付けてほしい」と注意を呼びかけている。

 マイコプラズマ感染症は、「肺炎マイコプラズマ」という病原体によって引き起こされるもので、せき、発熱、頭痛などの症状がゆっくりと進行する。せきは徐々に激しくなり、3―4週間続く場合もあるという。中耳炎や鼓膜炎、発疹を伴うケースもあり、重症になると肺炎や呼吸困難になることもある。

 潜伏期間は主に2―3週間で、感染経路は飛まつ感染。夏から秋にかけて多く、家族内感染や再感染も多い。10―15歳ごろに多くり患する。手洗いやマスクなど、風邪などと同じ飛まつ感染の予防法で感染を防ぐ。

 学校保健安全法では、「感染症第三種」(インフルエンザは上位の第二種)に位置し、出席停止は「学校医が感染の恐れがないとするまで」とされている。

 市教委のデータでは、2014年度に市内全域で7件の報告があったが、今年度は6月26日の時点で40件と急増。うち大半が篠山地区内で確認されているが、ほかの地区でも報告がある。

 風邪と症状が似ていることや自然治癒もあるため、り患していても病院にかからない場合もあり、実数としてはより多い可能性が高いという。

 学年閉鎖措置をとった小学校の児童たちはおおよそ快方に向かっている。同校によると、6月初旬から風邪で欠席する児童がいたが、6月17日になって初めて同感染症と診断された児童がおり、その後、ほかにもり患者が出た。

 また症状が出ても日中は回復し、夜になるとまた症状が出ることもあり、り患していることに気付かず登校した児童たちがいたとみられる。

 感染防止対策として職員も含めた全員がマスクを着用し、プールも中止しており、他学年に拡大している様子はないという。同校は、「風邪に似ていて対処が難しい。一日も早い収束を願うばかり」と話す。

 丹波健康福祉事務所によると、市内全域や丹波地域全域で流行しているというデータはなく、今回のケースは限定的で突発的とみている。

 ただ、「潜伏期間が長いため、収束に時間がかかるのが特徴。症状が出たらすぐに医療機関を受診してほしい」と話している。