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新属新種の卵と判明 営巣探る手掛かりに 篠山層群の卵殻化石

写真上・新卵属・新卵種の恐竜卵殻化石(人と自然の博物館提供)、写真下・多様な恐竜と営巣の様子のイメージ図。中央にいるのが卵を産んだ親として描かれた獣脚類恐竜(©Masato Hattori=人と自然の博物館提供)

 兵庫県立人と自然の博物館は、丹波市山南町上滝の白亜紀前期(約1億1000万年前)の篠山層群から発見された恐竜卵殻化石の中に、国内初となる新卵属・新卵種の獣脚類恐竜の卵殻が含まれていたことが判明したと発表した。卵殻の表面が恐竜の卵殻に見られる、波うつように枝分かれした装飾模様であること、卵殻の断面構造がこれまでにないタイプだったことなどから新種と判断。学名を「ニッポノウーリサス・ラモーサス」(枝分かれした日本の卵の石―の意)と命名した。6月29日付の国際学術誌(電子版)に論文が掲載された。

 卵殻の断面(約0・4ミリ)は2重構造をしており、アジアや北米で発見される獣脚類恐竜と似ていることから、体重15キロ程度の小型で、二足歩行の恐竜の卵と見られる。卵殻の厚みから卵の重さを推定する計算式を用いると、約100グラム(ニワトリの卵より、ひと回りほど大きい)と推定でき、恐竜の卵では世界最小クラス。

 論文をまとめた一人で、カナダ・カルガリー大学大学院博士課程大学院生の田中康平さん(29)は、「小型獣脚類など様々な恐竜が住んでいた篠山層群の多様性が明らかになった。どんな巣をつくり、どんな卵を産んだのかなど、営巣方法やその進化を探る手がかりとなる意義ある発見」と話した。

 山南町上滝の発掘現場では、2007年1月の1次発掘以降、これまでに約90枚の卵殻化石(数ミリ―約1センチ)が見つかっている。14年から研究が始まり、約70枚が分類、分析できたという。

 7月21日から同博物館(三田市、079・559・2002)で新種の化石などを展示する予定。

 

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