犬だって空き缶拾います 篠山市後川下・石田さんの愛犬「疾風」

2016.07.02
ニュース丹波篠山市

ペットボトルをくわえる疾風と、散歩中に集めた空き缶やペットボトル=兵庫県篠山市後川下で

ポイ捨てはダメだワン!―。兵庫県篠山市後川下の石田亘子さん(70)の愛犬「疾風」(オス、4歳、柴犬)は日課の散歩中、ポイ捨てされた空き缶やペットボトルがあると、くわえて持ち帰る。3カ月もすると、市指定のごみ袋が一杯になるといい、疾風が空き缶をくわえて歩く姿は、近所でもお馴染みになっているという。

3年ほど前、石田さんの息子、成紀さんが散歩中に飲んでいた缶コーヒーをくわえさせたのがきっかけ。以来、道に落ちている空き缶やペットボトルを見つけるとくわえるようになったという。

自宅近くを流れる羽束川沿いを往復2ほど歩くのが決まりのコース。空き缶を見つけると、くわえたまま歩き続け、もう一つ見つけると、くわえていたのはそこに置いて、新しく見つけた方をまたくわえる。「一つしかくわえられないからね。最初のは私が持って帰ります」と石田さん。何もくわえていないと、「近所の人から『今日はくわえとってないん?』と聞かれる」と笑う。

自動車に敷かれてペッチャンコになった缶には見向きもしないといい、「缶やペットボトルをおもちゃみたいに思っているのでしょうか。小さいころからおとなしくて、地域の美化にも貢献して、優秀ですね」と笑っていた。

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