篠山市市名変更「客観的に」 市長と企業懇談会


 兵庫県の篠山市企業懇談会(井上高文代表幹事)は3月22日、ささやま荘に酒井隆明市長らを招いて「行政懇談会」を開き、市名変更について意見を交わした。会場からは早期実現を望む声も出たが、酒井市長は、第三者からみて篠山市と丹波市の区別がつかず混乱している事例を挙げながらも「改称か否かのどちらが『正しい』『間違い』ではなく、将来どうあるべきかを客観的に、市民に考えてほしい」と、冷静な議論を呼びかけた。

 来賓あいさつで渡辺拓道市議会議長が、議会内部でも市名変更の問題を議題にしていることを説明。小西隆紀県議が「ぜひ早急に進めてほしい」と私見を述べるなど、関心の高まりを示した。

 事前に会員から提出された提案・質問は、「何のために変更するのか。大阪、神戸、東京でも調査するぐらい慎重に」「なぜ『丹波市』発足を阻止できなかったのか」「経済効果はどれほどを予測しているか」「早急に実現されることを望む」「スピード感を持って取り組んで」―など。

 酒井市長は、市名「丹波市」の決定後、篠山市内33団体が連名で再考を求めたことに始まる、市名をめぐるこれまでの経過や、当時の市長が市名「丹波市」に対し「(篠山市は)是非を判断する立場にない」との見解を示したことを振り返った。また、第三者からみて地域が限定できない事業名や各種イベント名、「丹波警察」「丹波焼」といった名称、テレビ番組やふるさと納税などでも混同が起きている事例も示した。

 さらに「若い人の間では『丹波篠山』がどこを指すのかすら危うくなってきている。丹波篠山のブランドを確たるものにするためにも、混乱の状況を市民に示し、考えてもらいたい」と危機感を表わした。