味間南の文保寺 仁王像の修復終える


写真・修復を終え、仏師らによって楼門に据え付けられる阿形像=兵庫県篠山市味間南で

 来年、再興から700年の節目を迎える兵庫県篠山市味間南の天台宗・文保寺。来春開催予定の記念行事を前に、経年劣化による傷みが激しかったため、2015年冬から修理が行われていた同寺の仁王・阿形(あぎょう)像が、1年4カ月に及ぶ修理を終え、4月24日、同寺の楼門(仁王門)に戻された。修理過程で、1378年11月、侍従法眼と弁法橋という仏師によって造られたことや、1385年創建の楼門よりも先に造られたことなどが判明した。引き続き、対の吽形(うんぎょ)像が修理のため翌25日、搬出された。仁王像が楼門にそろうのは来春という。

 阿形像は高さ2・35メートルで、ヒノキ材(右手のひらのみカツラ材)の寄木造。修理は、仏師の三浦耀山(ようざん)さんらが大津市の工房で行った。解体し、表面の汚れを落として組み直し、破損していた指先や胸、天衣(細長い衣の飾り)などは作り直した。