篠山市市名変更「市民の会」結成 賛成の署名活動へ

2017.07.16
市名変更問題特集

 兵庫県篠山市の市名を「丹波篠山市」にするよう求めている団体や市民らがこのほど、「市名を『丹波篠山市』にする市民の会」(代表=圓増亮介商工会長)を結成した。7月18日から変更に賛成する署名活動をスタートし、3カ月かけて有権者の3分の1に当たる約1万人分の署名を集め、酒井隆明市長、渡辺拓道市議会議長に提出する予定。署名に法的拘束力はないが、市議会12月定例会に市名変更の議案を提出することを求める考え。

 同会は、これまでに市長らに対して変更の要望書を提出している市商工会や丹波篠山観光協会、JA丹波ささやま、丹波ささやま栗振興会、丹波立杭陶磁器協同組合など17団体と市民約110人で構成する。

 署名を求めるチラシでは、「『丹波』と言えば丹波市を、『丹波篠山』と言えば、丹波市と篠山市をさすような混乱が広がっている」「このままでは私たちの『丹波ブランド』『丹波篠山ブランド』が消失してしまう」と指摘し、「ブランドを守り、発展させるには市名しか道はない。ブランド力の活性化は市の財政のプラスになり、将来の市民生活の向上に寄与することは間違いない」としている。

 7月13日には7団体の代表者が市商工会館(同市二階町)で会見を開き、圓増代表は、「『商売人や関係者だけがやっている』という声も聞く。まだまだ市民の中には『関係ない』などと伝わっていないところがある。署名活動を通して、市民一人ひとりに理解を求めたい」とし、「ブランドを高めないと、篠山はこれから生き残っていけない。市名を変えるのは大きなこと。市民みんなで盛り上げていきたい」と話した。

 そのほかの加盟団体は次の通り。

 篠山市旅館組合、篠山商店街連合会、篠山市薬剤師会、篠山市認定農業者連絡協議会、篠山市菓子工業組合、篠山市医師会、多紀糧穀事業協同組合、ささやま桜協会、篠山市農村女性組織連絡会、丹波木綿保存会、丹波篠山楽空間、篠山担い手農業者協議会

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