城北の女性2人で漫才コンビ結成 落語や昔話題材にネタ

2017.10.21
ニュース丹波市

漫才コンビを結成した太田さん(左)と柄谷さん=兵庫県篠山市黒岡で

兵庫県篠山市城北地区で暮らす太田鈴子さん(66)=寺内=と柄谷里美さん(59)=郡家=が、漫才コンビを結成し、活動をスタートさせた。このほど同地区で行われた敬老会で“デビュー”。ド派手な衣装とメークで登場し、落語をモチーフにしたコントで来場者の爆笑を誘った。念願の活動を始めたコンビは、「素人なので行き当たりばったりなところもあるけれど、地域の人に楽しんでもらい、盛り上げにつながれば」と話している。

コンビ名は、「す~ちゃん・からちゃん」で、今のところ、太田さんがツッコミ、柄谷さんがボケを担当。学生時代に落語に親しんでいた柄谷さんがネタ作りや衣装を、太田さんが脚色と小道具を担当する。

まちづくり協議会役員などを務める太田さんと、6年ほど前から地区の活動拠点・玉水会館で事務員をしている柄谷さん。顔見知り程度の仲だったが、次第に「気が合う」ことが分かり始め、親ぼくを深めていったという。

そんな中、今年6月、柄谷さんがまじめな顔をして太田さんに言った。「漫才しませんか?」

会館で開かれているさまざまな行事を見た柄谷さんが、自分も何かで出演したいと考え、「踊りも歌も自分はできないので、漫才をしたいな、と。それで相棒を考えた時に、すぐに思い浮かんだのが、いろんな活動をしている太田さんでした」。白羽の矢が立った太田さんは、「どちらかと言えばおとなしい、まじめな人だと思っていたので、まさか漫才コンビに誘われるとは。とても驚きました」と笑う。

月2回の練習を経て、初舞台となった9月の敬老会では、落語「寄合酒」の中から、鯛が登場する部分を抜き出し、脚色を加えたネタ「めでたい」を披露。「おもしろかったと言ってもらえてうれしかった」と声を合わせる。

11月には次の舞台も決まっており、篠山に伝わる昔話をアレンジしたネタを披露するという。

関連記事