篠山市議会 市名変更で質問相次ぐ

2018.03.18
市名変更問題特集

 篠山市議会で3月14日、市名を「丹波篠山市」にする市名変更問題に関して、3会派、1議員が一般質問を行った。昨年2月の変更要望書提出から1年が過ぎ、どの質問でも「早期解決を」との声が相次いだ。

 青藍会の森本富夫議員が、「市長選(来年2月予定)の争点になることは市民にとって残念なこと。任期中の解決に期待する」と述べたことに対し、酒井市長は、「任期中に解決できるよう努力を尽くす」とした。

 一方、清新の会の奥土居帥心議員は、市長選での争点化を主張し、「市長選の前に市名変更を決め、その後の市長選で変更推進派の候補者が落選したら大変な混乱に陥る」と述べた。酒井市長は、「選挙では候補者の政策や行動力、人柄なども重要。市名だけを争点にする選挙は望ましくない」と答弁した。

 高志会の木戸貞一議員は、産地表示の「丹波篠山産」について県が「篠山市産」とするよう啓発指導していることをあげながら、「京都府では、旧国名の『丹波』という言葉を使える。もっと産地表示を深掘りして知るべきでは」と訴えた。

 安井博幸議員は、市の広報紙に掲載された観光協会のアンケート結果で、「丹波篠山=篠山」と認識している人が17%と報じられたことをあげ、「作為を感じる。専門家の助言を得ていないアンケートはあくまで参考にすべき」と主張。酒井市長は、「信用できる団体が行われた結果を参考として情報提供した。むしろ安井議員の発言は協会からすると侮蔑、侮辱、愚弄する行為ではないか」と憤った。

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