Categories: 丹波春秋

覚悟

 伊藤肇氏の著書にこんな話が載っていた。かつて心から日本を愛したものの、ぜいたくに溺れるようになった日本人の変貌ぶりに失望し、帰国した文明批評家のJ・カーカップが発した予言だ。

 「日本人は今、有史以来の濫費熱にうかされている。日本人は、いったん極端に走り出すと、必然的に不幸なことが起こるまで彼らは止まらないのだ。あまりに残酷で、ひどいことだが、破壊的な大地震などが日本の救いになるかもしれない」。

 1971年発行の『日本随想』にある一文らしい。時は高度成長期。むごいことだが、大地震でも起きないと、日本人は覚醒しないとした。予言から半世紀。不幸にも私たちは幾度も大地震を経験した。しかし、はたして覚醒したか。

 東日本大震災のあと、脚本家の倉本聰氏は、私達には覚悟が求められていると説いた(『ヒトに問う』)。これまで通り原発に頼って経済優先の暮らしを求めるか。その場合、想定外の事故に遭遇する可能性があるが、その覚悟があるか。それとも、現在享受している便利さを捨てる覚悟があるか。

 倉本氏のテレビドラマの脚本『北の国から』にこんな一節がある。「電気がない?電気がなかったら暮らせませんよ!」「そんなことないですよ」「夜になったらどうするの!」「夜になったら、眠るンです」。(Y)

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