夢の舞台

2018.06.24
未―コラム記者ノート

 6月16、17の2日間にわたって、篠山市のたんば田園交響ホールで収録が行われた「NHKのど自慢」。両日ともにカメラマンとして従事し、出場者の皆さんの緊張しつつも「歌うことが大好き」にあふれた表情を写真に収めた。全出場者の夢の舞台を余すことなく写し撮ろうと、2台のカメラで気合を入れてシャッターを切っていたら、2日間で8416枚にもなった。さすがにぐったりとしたが、会場の華やかさと幸せムードに当てられ、その疲れは心地の良いものだった。

 1122通の応募の中から選ばれた230組が16日の予選会へ。わずか40秒間の持ち時間の中で持ち前の歌唱力を披露した。その内の20組が翌17日の本選へと進んだが、そこで不思議に感じたことがあった。出場者の皆さんの表情が予選の時よりも緊張せずいきいきとされていたということだ。吹っ切れたのか、NHKに何か魔法の言葉を掛けられたのか。いずれにせよ、堂々とした皆さんの姿に感服した。私も歌うことは好きだ。が、あれほどの大舞台で歌うのはとてもとても。私の舞台はもっぱら風呂の中。(太治庄三)

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