ノリノリ「丹波でサンバ」 人気ユニットが曲制作

2018.07.26
ニュース丹波市地域

バックコーラスとして歌う「丹波うまいもん研究会」メンバー=2018年6月21日午後9時8分、兵庫県丹波市氷上町で

東京を拠点に活動する3人組の人気ウクレレユニット「エリ・カツ・ノリィ」が、兵庫県の丹波をテーマにした曲「Tamba de Samba」を制作し、8月18日にリリースするアルバム「15(フィフティーン)」に収録する。丹波にちなんだ作物や名所などが歌詞に盛り込まれ、踊りたくなるようなサンバのリズムに乗せている。

黒豆や大納言小豆、栗など“丹波三宝”と呼ばれる特産品のほか、2006年に兵庫県丹波市で発見された恐竜化石「丹波竜」をモチーフにした同市のマスコットキャラクター「ちーたん」、戦国時代に明智光秀と激戦を繰り広げた武将・赤井(荻野)悪右衛門直正の居城「黒井城」(同市春日町)などが歌詞に登場。歌詞こそ丹波市をメーンにした内容だが、広く丹波地域で歌われるものになってほしいと、タイトルは丹波市ではなく「Tamba」としている。

同ユニットはエリさん、カツさん、ノリィさんの3人。2014年にはNHKの音楽番組「みんなのうた」でオリジナル曲「南の島のココナッツ」が放送された。エリさんは1990年、音楽ユニット「ELLIS(エリ)」のボーカルとしてデビュー。曲「千の夜とひとつの朝」がフジテレビ系列「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」のエンディングテーマとなり、約30万枚のヒットを飛ばした。

同市市島町でパン店「市島製パン研究所」を経営する三澤孝夫さん(57)と、同ユニットのつながりで「Tamba de Samba」制作が実現した。西宮市でパンとカフェの店を開いていた三澤さんは、東日本大震災以降、復興支援を目的に知人のミュージシャンと宮城県などを訪問し音楽ライブを開催。途中から同ユニットも参加するようになり、縁ができた。

昨年、三澤さんが同町に移住し、フェイスブックなどで情報を発信していたところ、同ユニットが丹波の歌を制作してくれたという。エリさんの希望で、バックコーラスは丹波地域在住者で務めることになり、三澤さんが所属する丹波の食材を生かした名産品開発に取り組むグループ「丹波うまいもん研究会」が録音を行った。

三澤さんは「明るい曲。自然発生的に、みんなが歌えるようになれば。広い意味で丹波を盛り上げる曲になるとうれしい」と話している。

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