熱意を伝える

2018.07.29
未―コラム記者ノート

 豪雨と酷暑で悪戦苦闘の7月。「春日地域の未来を考える勉強会」で、大雨の度に浸水する黒井川周辺地域の対策を求める意見が多かった。「黒井川の河床を掘削して流れを良くする方策を早急に」という意見が相次いだ。「庁舎が大事か、命が大事か」と声を張り上げる一幕もあった。「地域のことを住民自らが考え、問題を提起する画期的な取り組み」という声もあった。

 一方、丹波市民で作る市JR福知山線複線化推進協議会総会では、利用増進のために、ICカードで電車に乗れる「ICOCA」(イコカ)を篠山口以北の駅でも利用できるよう市などに申し入れる」という決議を採択した。総会と言えば、意見が出ても「善処します」という回答で終わることが多いが、市民の熱意と役員の機転が決議になった。国やJRにお金の問題を含め具体的な提案を期待したい。

 2つの会で、「予算(お金)の使い道を良く考えて」という声も出された。谷口進一丹波市長は複線化の総会で、懸案の新庁舎について、「熟慮する」と述べたが、真意のほどは。「一歩前土俵の勝負も熱くなる」。(臼井 学)

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