自主避難で減災

2018.07.15
未―コラム記者ノート

 丹波市で豪雨被害が出た。長時間雨が降り土が水分を大量に含んだ所に短時間激しく降ったことで山がもたなくなり、土砂含みの水が一気に流れ込み水路を埋めた。内水が本川に抜けなくなり、浸水。黒井川では川があふれた。

 一方、加古川背割堤の整備効果か、高谷川の水はあふれなかった。北柏原川の水もあふれず、柏原バイパスは水没を免れた。他にも急傾斜地崩壊対策、土砂止め工事、砂防えん堤の築造で被害を少なく食い止めた所がある。対策の効果だ。

 「数十年に1度」の大雨予想に発令される大雨特別警報が真夜中、午前1時22分に発令された。その後避難指示が出されたが、雨が降る真夜中に逃げようがない。今回、警報発令前後を合わせ避難したのは1000人に1人ぐらいだった。

 自主避難所は午後6時半に開設された。早い時間帯から「お泊り」の用意をして避難する「自主避難」を習慣づけた方がいい時期に来ている。例えば「ちーたん商品券」プレゼントといった特典をつけ、自主避難の習慣をつける方に施策誘導することが減災につながるのでは。(足立智和)

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