ドローンスクール開講へ 農業への需要見据え

2018.07.25
ニュース丹波市地域

農業用ドローンの飛行を見学する参加者ら=2018年7月16日午後2時10分、兵庫県丹波市春日町七日市で

兵庫県丹波地域で安全にドローンを飛ばせる環境を整えようと、教育操縦士の資格を持つ4人が「丹波ドローンスクール」を8月から開講する準備を進めている。7月16日に体験講習会を同県丹波市春日町で開き、関心のある市民約10人が参加。講習を受けたり、ドローンを操縦する体験などを行った。

スクールの開講には、国交省航空局認定の管理団体から講習団体に認定されなければならず、3人以上の教育操縦士が必要。同町の笹川一太郎代表ら4人が資格を取得し、管理団体の一つ、一般社団法人無人航空機操縦士養成協会(大阪市)の講習団体に認定された。

体験講習会では、教育操縦士を教育する検定員の志村省三さんらが講師を務めた。座学では、法規制やドローンの種類などを学び、近くの河川敷で行われた実地講習では、ドローンの体験と、農業用のドローンのデモンストレーションなどが行われた。

志村さんによると、ドローンの操縦は現在のところ免許制ではないが、全国で事故が多発していることから、今後、免許制になるとみられ、全国で操縦士の資格が取れるスクールが開講。丹波スクールは県内で2カ所目という。操縦士の資格を持つには所定の操縦時間と座学を受け、受験する。

笹川代表は「ドローンは各地で事故が起きており、早急に有資格者を育てる必要がある。丹波では農業用に需要があると思う。丹波スクールの受講生にはドローンを貸し出すことも計画している」と話している。

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