助け合いの力

2018.07.12
記者ノート

 突然携帯電話が鳴り、大雨特別警報のメールが届いて驚いた。6日の夜は眠れず、恐ろしい思いで過ごされた方も多かっただろう。また水害が起きた地域では、深夜から多くの方が復旧作業にあたられた。被災された方たちのことを思うと心が痛む。

 私の住む山南町和田校区でもこれまでになかったような被害が出た。少し話を聞かせてもらったなかで印象に残ったのは、近所の人たちの助け合いの力。自宅が浸水した80代の女性はしきりに、深夜、豪雨の中で土のう積みをしてくれた地区役員さんや近所の人たちへの感謝を口にされていた。また退院したばかりで被災された女性は、薬を飲んで深く眠っていたため、近所の人が起こしに来てくれて事態を知ったという。ふだんからいろいろと助け合いがあるそうで、翌日も近所の人の家に泊めてもらったそうだ。隣保長は、週末に空いている人が集まって、片付けの手伝いをしたいと話していた。

 それぞれの家庭の事情などもよく知る近所の人たち。支援の内容も本当に必要なものになるだろう。いざという時に頼りになる地域のつながりを心強く思った。(古西 純)

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