有線から”ラジオ風”に放送 FM設立目指して

2018.07.27
ニュース丹波篠山市地域

有線放送用の番組を録音する「『むらくもFMラヂオ』設立実行委員会」のメンバーら=2018年7月9日午前10時47分、兵庫県篠山市小田中で

地域限定FMラジオ局の設立を目指している兵庫県篠山市村雲地域の「『むらくもFMラヂオ』設立実行委員会」(高橋道昌委員長)は、コミュニティFMの楽しさを知ってもらおうと、同地域も含めた多紀地区のお知らせや歴史・文化などを紹介する番組を収録し、地区内の有線放送で“ラジオ風”に放送するというユニークな取り組みを展開している。

有線放送は、音楽などを放送している「有線ラジオ放送」ではなく、地区内だけで訃報や行事などのお知らせをしているもの。

月―金曜日の午前6時半から「たきたきジャンケン」を放送。ジャンケンをしかけるだけのシンプルな内容ながら、子どもたちの目覚まし代わりになればと企画した。

また、月、水、金曜日の午後零時15分から5―10分程度の番組を放送。月曜には地域、小学校の行事予定などを、水曜には地区の歴史や文化、金曜には昔話の朗読を放送している。

22日に開かれる祭りでは、「たきたきジャンケン」の出演者を募る。地域住民の参加型の番組にするのがねらいで、“しゃべり”が堪能な人材も発掘したい考えだ。

同委員会は、災害時の情報発信や地域づくりを目的にラジオ局構想を立ち上げ、開設に向けた活動に取り組んでいる。

高橋委員長は、「地域の様々な情報が田んぼや車の運転中にも聞けるだけでなく、災害が起きた際には住民の安心・安全にもつながること。多くの人に関心を持ってほしい」と話している。

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