道路のありがたさ実感

2018.07.08
未―コラム記者ノート

 先月の大阪北部地震や、ここ数日の大雨の影響で交通網が寸断されると、たちまち都市機能がまひすることが露呈する。と同時に、普段の交通のありがたさを感じる。

 丹波市東部と篠山市北西部を結ぶ主要地方道春日栗柄線の15年に及ぶ道路改築工事が完成し、6月23日に開通した。760メートルは供用済みだったが、春日栗柄大橋を含む340メートルが完成し、全区間が供用開始になった。区間は峠道のためくねくねとした道が続き、幅員も狭かった。供用開始で車の所要時間は4分短縮されたということだが、それ以上に安全性の向上と運転者のストレス軽減の効果は大きい。さらに、峠道がゆえに不法投棄が多く、さまざまな団体が啓発活動に苦労していた。地元住民には隣の市に通勤したり、通院する人もおり、念願の開通となった。渡り初め行事にはたくさんの地元住民が参加し、開通の喜びを口々に語っていた。

 完成式では両市長が互いの観光施設への誘客をPR。地域経済の発展と住民の交流を期待していた。また、昨今の異常気象下では、国道、高速道路のう回路としても期待されるだろう。(坂井謙介)

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