丹波ブルーベリー研究会会長 山本一さん(丹波市氷上町新郷)

2018.08.12
たんばのひと

山本一さん

特産定着はかりたい

丹波市のブルーベリー先駆者として、栽培を始めて18年。今年度から「丹波ブルーベリー研究会」の会長も務め、丹波市の特産としてさらに育てようと奮闘している。

「定年後はブルーベリー園を造ろう」と、2000年、140本の苗木を植えた。2003年、ブルーベリー商品を製造する「わかさ生活」の社長が山本さん宅を訪問。社長は春日町出身で「丹波が元気になるように応援したい」と持ちかけたことをきっかけに、2006年、市内の8人が発起人となって「丹波ブルーベリー研究会」が発足した。研究会と同社とのつながりは強く、市内店舗・農園とタイアップして地元産ブルーベリー商品を提供する「わかさブルーベリー祭り」も3年前から開いており、今年も先月末から今月19日まで開催中だ。

同研究会の会員は現在約60人。農薬と化学肥料を使わない栽培を基本とし、同研究会のブルーベリーは「ひょうご安心ブランド」の認証を受けている。山本さん宅に共同集荷場と加工所があり、地元や阪神間の菓子・加工業者に生や冷凍の形で出荷されている。

現在、丹波市は県内では最大級のブルーベリー産地になっているが、「まだ特産として十分定着していない」と感じている。特産化を進めるためには、地元の人に消費してもらうこと、栽培技術の基礎を固めること、核となる大型農園をつくることが必要と考えている。

75歳となったが、さらなる特産化へ道を切り拓く気概があり、「丹波の特産の一つと、みなさんに認識してもらえるようにがんばりたい」と力強い。丹波市氷上町新郷。屋号は「ノビリス農園」。

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