句会ライブ

2018.09.06
丹波春秋

 テレビ番組「プレバト」の俳句で活躍する夏井いつきさんの「句会ライブ」に綾部市へ。ぎっしり埋まった900席の大半が、句作に馴染みが薄いとのこと。

 全国の小中学校を回り、高校生の「俳句甲子園」にも関わる夏井さんは「俳句の種をまく」のが仕事。その芽がなかなか出てこなかったのが、テレビのお陰で劇的に変化したという。番組はリハーサル一切なしのぶっつけ本番で、若いタレントの出演者が真剣に勉強しているのも、大ブレークの要因らしい。

 客席の中年女性に「今何を言いたい?」「旦那さんはどんな人?」と問いかけ、「そう?では「『秋麗(うらら)夫はやさしい男です』。これで出来たでしょう。『秋麗』を『秋湿(じめ)り』とすると、少しニュアンスが変わるけど」。

 後半は全員から1句ずつ提出させ、見る間に用紙を振り分ける。「我秋はめまいに腰痛さかまつげ」などさすが面白いのが決勝に揃い、「いわし雲ゆっくり育て心の穂」が最優秀に。子供のひきこもりか、心を病んでいた自分自身が回復してきたか、はたまたがらりと変わって恋の句か。
 
 しかし、舞台に登場したアラフォー、この会場ではぐんと若い女性は「ここに来る時、田んぼの美しさと空の青さに感動して」と、ごく健康的。「1日1句作ってごらんなさい」との夏井さんの助言を筆者も実践してみるか。(E)

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